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緊急保存パック


□ お喋りな死人

ほぼ全編シリアスな BLAME! でのボケ担当と言っても過言ではない(過言だな…)緊急保存パック。ライターに似ている。名称不明。

「mori」と書かれているがそれはメーカー名。

呼び止めた霧亥に「モリ」と呼ばれ「それは緊急保存パックのメーカー名だ」と返し、再び放置されそうになる。人の間違いを訂正する時は言い方に気をつける大切さを教えてくれる。そのまま行ってしまいそうな霧亥に「おい!ちょっと待て!」と呼びかけるあたり、上品な言葉遣いというのはコイツの辞書には無いことを知る。

霧亥が通りかかったときは死体の側に落ちていたので、その死体が本体と思われる。生前は一体どういう人間だったのか今では知る由もないが、多分よく喋る粗雑な男だったんじゃないでしょうかね。親しみやすいといえば親しみやすそうだけど。

ただ幾ら話し掛けても、霧亥は相変わらず無言である。

「…………なんてことをするんだ」に対して「あれは珪素生物だ」と答えるぐらい。後は「黙ってろ」とか。コイツが黙っちゃたらセリフの無い漫画になってしまいますよ霧亥さん。

□ ネットスフィアへ接続

途中、統治局に音声出力機能を利用されていることを見ると、あの小さなケースにネットスフィアへの接続機器も含まれているらしい。

しかし、その接続ではセーフガードが発動し無かった所を見ると、緊急保存パックはセーフガードシステムからは人間扱いされていないのかもしれない。

□ 本来の所有者

霧亥と旅をしていた人格は礼儀のなっていない男のようであったが、この緊急保存パックの本来の持ち主は可愛らしい少女だった。

何人もの記憶が上書き保存されていたものの、最初の正規所有者の断片から回収されたのが彼女らしい。

どの程度の断片だったかによって彼女の合成具合が変わるわけだが、もしかしたらほとんどの部分が統治局による再生という可能性も。

本来は老衰で死んだ老婆の記憶だったりして。ただ、どういう状況で死のうと、あの領域では子供の姿がデフォルトというのも考えられる。

□ 統治局の行動基準

この少女の存在で印象づけられるのは、統治局がセーフガードと酷似した思考パターンらしいということだ。

数人の不正規所有者がどうなったのか明示されてはいないが、わざわざ霧亥と会話していた男と全く別の人格が登場していることを考えると、彼らは回収されなかったと考えるのが自然だ。

緊急保存パックに格納されていたといえ、人格は人格である。もし、統治局が彼らの記憶を消去したのならば、統治局にとって彼らの人格・生命は、全く保護する理由が無かったことになる。

これは基準こそ違えど、「非人間」もしくは「不正規ユーザー」と判断した者達に対する行動が、統治局とセーフガードでほとんど同じだという例だと思う。

□ 「mori」というメーカー名

緊急保存された人格がメーカー名だと主張していた「mori」という単語。これは「メメント・モリ(死を想え)」という宗教的な言葉からきているという指摘を読んだことがある。

メメント・モリ」 検索結果: Google Yahoo!

死を克服するための機器を販売する会社の名前に隠された意味が「死を想え」。確かに、肉体的な死を迎えるに当たって用意しておくべき商品ではあるので、的確な命名だという気がします。いや、奥が深い。

 

参考リンク:
緊急保存パックの広告を作ってしまった方がいらっしゃいます。
― 実験 ―


不死への想いは、永遠の美しさの追求に並ぶ人類の夢。

不死テクノロジー―科学がSFを超える日


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