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重力子放射線射出装置


□ 感動的名称

光学迷彩に並ぶ日本 SF が生んだ至高の傑作。重力子放射線射出装置はそんな兵器の名称。重力子放射線射出装置ですよ重力子放射線射出装置。響きが素敵すぎるじゃないですか。

あえて昭和風に言うとレーザー銃。もっと言うと光線銃。

こう言い直すと改めて作者のネーミングセンスが偉大に思えてきません?

ポイント:漢字のみ。

金融審議会 金融分科会 第一部会とか書かれるとそれだけで強そうな気がしてくるじゃないですか。

霧亥も敵の名前が「統治局」とか「セーフガード」なら何とかなりそうな気もしますが、金融審議会金融分科会第一部会とかじゃ戦意喪失でしょう。重力子放射線射出装置防御兵器とか持ってますよこいつらは。

ちなみに重力子放射線射出装置は英語だと「 Gravitational Beam Emitter 」と言うそうです。これが公式訳なのかは分かりませんが、英語圏の人々にちゃんと迫力が伝わっているのか心配ですね。

生粋の日本語利用者なので、この英単語が持つ語感はさっぱり分かりませんが、Excite 翻訳が作り出した「 Gravity radiation shooting device 」の方がカッコよく聞こえます。英語が母国語だとマヌケに聞こえるのかもしれんがね……

□ サイズに見合わぬ高出力

さて特徴ですが、小型ながら強力な出力。

コンパクトなボディに高性能を凝縮! なんて言ってられない位強烈。

ただ余りにも出力が高いことが問題。

噂によるとこの装置には威力を制御する機能も付いているらしいですが、霧亥はいつも不必要なまでに重力子放射線射出装置を高出力で撃ちまくってる気がします。珪素生物の頭を打ち抜くために、背後の壁が崩れるほどのパワーが必要ですか?

今一度再考を促したい。

□ 充電不要? 驚異のバッテリー持ち時間

世の中にはクーラーをつけると 16 ℃に設定する人がいるものですが、そういう人はそれ相応の電気代を払わされるわけです。皆それが分かってるから、可能な限り暑さに耐えてエネルギーの使用を控えるわけです。

霧亥の重力子放射線射出装置の出力には遠慮が無い。あれではさぞ充電に追われているだろうと思える。しかしながら、この時代はバッテリーの進化も常軌を逸しているようで、記憶に有る限り充電してたのは 1 回ぐらい。もしかしたら見逃してるか描写が無いだけでコンセント(あるいはそれに類するもの)を見つけるたびに充電していたのかもしれません。

昨今のモバイル機器は、高機能化の代償にバッテリー駆動時間が短い。 iPod とか携帯電話とか。ちなみに他人のコンセントから勝手に電力を取ると犯罪だそうですので、注意しましょう。

将来、長く使えるバッテリーを製作した技術者が「子供のころに読んだ BLAME! という漫画の 重力子放射線射出装置 のバッテリー持ちの良さに感動して開発に取り組んだ」なんて言ってる映像が NHK で放送されることを期待してます。

□ 動力源 

さて、今まで何の根拠も無く重力子放射線射出装置のエネルギー源は電気だと決め付けていましたが、実際の所こいつは何を使って動いているんでしょうか? 電気以外の動力というと蒸気機関ぐらいしか思いつきませんが……(スチームパンクBLAME! ! )。

ただ、重力子放射線射出装置の出力制限をキャンセルした時(禁圧解除)セーフガード駆除系に変なワイヤーを差し込んでたのは多分、動力源確保のためでしょう。そう考えると重力子放射線射出装置内部に無限の動力があるわけではなさそうです。現在の技術から想像するに、電気もしくはそれに類する何かでしょう。

□ 重力子とか放射線とか

では重力子放射線射出装置はどのような原理で動いているのでしょう。

重力子放射線射出する装置だと言うことは名前から分かります。では重力子放射線とは何でしょうか? 恐らく、重力子から出る放射線のことでしょう。もしくは重力子でできた放射線? ここで、最大の問題に突き当たります。重力子とは何か? 

では困った時の Wikipedia から

Wikipedia:重力子
重力アンカー 〜重力を操作することはできるのか〜
の3.重力子にも説明あり。

 なるほどねぇ。"スピン量子数が 2 で存在を確認されていな仮説上の素粒子" と来ましたか。何かの冗談ですか? いやはや。とにかくこの文章を少しでも理解するためには最低 2000 年は専門教育を受けなくてはならなさそうなので、次にいきましょう。私は文系ですし。

Wikipedia:放射線

goo辞書 放射線

"放射性核種の崩壊によって放出されるα線・β線・γ線の総称。広義には、原子核や素粒子の反応によって放出される X 線などの電磁波や中性子線などの粒子線も含める"って言われても……

「重力子」検索結果: Google Yahoo!
「重力子とは」検索結果: Google Yahoo!

□ ブラックホール応用兵器?

まあ重力子の説明はこの際置いておいて、重力という言葉に注目すると、あの光線に見えるものは、極微のブラックホールを縦に引き伸ばした物で、有効範囲内にある物質は、重力子放射線に"落ち込ん"でしまう、という仮説はどうだろう。ただ、撃たれた跡が物凄い力に押しのけられたように変形していたり、生電社の警備員のレーザーのような攻撃を外側に捻じ曲げる挙動からは、その正反対の力が動いているように思える。とここまで書いて改めて重力子について検索してみると、ブラックホール説はむしろポピュラーじゃないですか。これはインスパイヤじゃなかったんだがなぁ……

しかしこの名前って雰囲気だけで付けられているんじゃなくて、弐瓶先生の頭に画期的な理論があったら凄い。

□ もしかしたら建設工具

この素敵な銃の呼び名を読者が知ることになるのは、生電社の職員が「逃げろ!! あれは重力子放射線射出装置だ!!」というちょっと説明的なセリフを発しながら逃げてくれたおかげ。多分これが初出。この直前のコマの霧亥の笑顔がいい感じ。 ほうぼうで早口言葉と恐れられる「重力子放射線射出装置」を叫びながら撤退する生電社職員。やはり、鍛え方が違う。

上の方でもネーミングに陶酔していますが、最後が、〜銃で終わらずに、装置になってるのが、この名称のまた素晴らしい所。

生電社はこの装置を超構造体に穴を開ける目的で使用するつもりだったので「〜装置」という呼び方をしていたのかな。建設関連の工具のような認識だったのかもしれない。生電社はネットスフィアへの接続が遮断された後、荒廃した階層で科学技術を復興させた集団と考えると、恐らく元々は正常な時代の技術者の末裔か何かだろう(妄想)。ただ、その時代の記憶は恐ろしく断片的で、重力子放射線射出装置の存在は知りつつも技術資料などは恐らく一切不明だった。そこからあそこまでの技術力を身に付けたんだから、後数百年もしたら統治局やセーフガードに追いつけたかもしれませんね。

でも、後々に「第一種臨界不測兵器」というセーフガード側の呼び名が判明。どうやらそっちが正式名称のようで、最初から武器として使われていた模様。

更に注意して読んでみたらセーフガード側の呼称も重力子放射線射出装置のようですね。第一種臨界不測兵器は分類か。

□ 簡単にまとめると

物凄く分かりやすく言うと、「主人公が持つにふさわしいすげー兵器。銃型。バキューンドカーン」ということになります。

 

オールカラー軍用銃事典

放射線取扱の基礎―第1種放射線取扱主任者試験の要点


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