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造換塔


□ 物体具現化装置 

造換塔は「ぞうかんとう」と読む。ネットスフィア内のデータを基底現実で実体化する機能を持つ装置のようだ。ドモチェフスキー等のセーフガードがボディーの修復にも使うようである。他にもセーフガード駆除系、サナカン、セーフガード仕様シボ等がこの装置を使って基底現実に現れたと見ていいだろう。

しかし凄い技術だ。シボによれば転送は開発段階の完成されていない技術だそうだが(とは言ってもそれは生電社の技術レベルでの話だと考えるとネットスフィアテクロノジーとの大きな差は当然である)、物質化は完成された技術にしか見えない。機械仕掛けのサイババである。転送と言うのは、実体 → データ → 実体 というプロセスだろう。造換塔の行っていることは多分、データ → 実体である。

あれ、こう考えると確かに物質化技術の方が簡単なのかな……? プロセスが一つ少ないし。となると、意外な気もするが生体をスキャンする方が生体をいきなり空間中に実在化させるのより難しいのだろう。セーフガード駆除系を大量に発生させることも出来るが、非公式超構造体では珪素生物に乗っ取られ、珪素生物仕様の駆除系にドモチェフスキーたちは襲われていた。両刃の刃という感じの装置。結局霧亥に破壊された。

完全に余計なことなんですが「結局霧亥に破壊された。」←これを文末につけると、素敵な文章が自動的に出来上がるような気が急にしたんで書いときます。

□ もう一つの姿

また、予備電子界には搬送器とよばれるセーフガード設備が存在する。搬送器は基底現実に物理的実体及び情報を送り込むのに使われていると考えられる。

シボは予備電子界で、この搬送器に干渉した。その途端にサナカンの身体の制御が失われた。搬送器が仮想世界での造換塔の姿だとすると、造換塔は通信設備としても機能しているようだ。

また、搬送器への干渉によって制御を失ったことから、サナカンは戦闘体として機能している間はネットスフィア内のセーフガード本部とリアルタイムで接続されていなければならないことも分かる。

関連項目:

セーフガード セーフガード駆除系 サナカン シボ


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